
リベロ(9245)は「転勤や引越しの手続きを代行してくれる会社」です。
競合は、社宅管理のリログループ(8876)などが挙げられます。
リベロ(9245)の強みは、社宅管理料が業界最安値水準である点です。
引越し手続きなど周辺のサービスもフォローしています。
また、関係する不動産会社や引越し会社をサポートすることで収益を上げています。
同社は2021年に上場したグロース市場の企業で、競合のプライム市場のリログループ(8876)と比べると30分の1という規模です。
しかし、売上成長率を見ると昨年は21.7%と高成長を持続しています。
直近のKPI(重要業績評価指標)はIRで月次公表されていますが勢いは止まっていないと思われます。
同社の目標は2028年に営業利益20億円達成することです。
営業利益20億円は、2025年12月期の約3倍の数値に該当します。
加えて、営業利益率も20%まで上昇傾向にあります。
つまり、現状は総合利回り4.7%ですが、今後のEPS(1株利益)成長に伴って利回りの成長も狙えるという見立てです。
成熟しておりキャピタルゲインがあまり見込めない一般的な高配当銘柄とは違います。
私のポートフォリオの分類では、配当(インカム)とキャピタルの両方を狙うハイブリッド銘柄の位置づけになります。
【 目 次 】
リベロ(9245)の配当
リベロ(9245)の配当は、配当性向30%を目安にするとされています。
配当権利月は12月の年1回(一括配当)です。
最新の2026年12月期における1株当たりの年間配当予想は42円となっています。
この配当を支える業績予想として、同社は当期純利益7億5,000万円、1株利益(EPS)142.43円を計画しています。
リベロ(9245)の株主優待
リベロ(9245)の株主優待は、2024年12月18日に新設されました。
毎年12月末を権利確定月として、200株以上の保有で10,000円分のQUOカードが贈呈されます(保有期間の条件はありません)。
現在の株主優待の詳細は以下の通りです。
(2026年7月20日現在)
| 株主優待(12月)・QUOカード/保有期間条件なし | ||
| 保有株数 | 金額 | 備考 |
| 200株以上 | 10,000円(総合利回り4.7%) | |
(注1)総合利回りは1株あたりの株主優待相当額に1株配当42円を加算して計算しています。
(注2)総合利回り(四捨五入)は2026年7月17日の終値1,960円で計算しています。
(注3)総合利回りは優待獲得条件の下限の保有株数(200株)で計算しています。
計算例 : (株主優待価格÷株数+1株配当42円)÷株価1,960円
リベロ(9245)の株主優待の継続性
投資家として気になるのが「優待が改悪・廃止されずに継続するかどうか」という点です。
そこで、同社の株主構成と業績から、優待にかかる年間コストをリアルに試算してみました。
まず、大口の法人株主として福利厚生事業を手掛けるベネフィット・ワン(第一生命ホールディングスのTOBにより上場廃止)が、リベロの株式を8.58%保有しています。
しかし、こうした法人が受け取る優待は200株相当のみで微々たるものです。
そのため、法人等の株数は優待費用の計算から基本的に除外して考えます。(大株主等は売り出さない前提)
次に、直近のデータ(2025年12月31日現在)をベースに、純粋な個人株主のボリュームを計算してみます。
同社の個人株主数は1,544人で、個人の所有株式数は約4,058,000株(自己株式を除く)です。
ここから、優待対象外(または上限に達している)と考えられる以下の個人大株主(経営陣)の保有株数を除きます。
(2025年12月31日現在)
| 代表取締役 | 鹿島 英俊 | 1,913,100株(36.6%) |
| 常務取締役 | 横川 尚佳 | 1,371,000株(25.84%) |
個人所有株数(全体)の4,058,000株から、この経営陣の3,284,100株を引くと、市場に流通している一般的な個人株主の持ち株数は最大で773,900株となります。
この773,900株を、優待獲得条件である「200株」で割ると、優待の対象となる最大人数は3,870人になります。
この最大約3,870人にQUOカード1万円分を配ると仮定すると、優待にかかる費用は約3,870万円です。
株主優待の発送コストや事務手数料などを多めに加算しても、年間で約5,000万〜6,000万円程度の負担に収まると思われます。
業績(利益)に対してコストは健全か?
今期の当期純利益予想は7.5億円です。ここから配当金として約2億2,100万円を支払った後でも、手元には約5.3億円の利益が残ります。
この残った5.3億円に対し、株主優待のコストを多めの6,000万円と見積もって差し引いても、まだ約4.7億円が内部留保として残る計算になります。
配当金と優待コストを合わせた「総還元性向」で見ても37%程度の予想となり、企業の成長を阻害しない非常に健全な範囲内です。
この財務の余裕度であれば、今後もし株式分割などが行われたとしても、優待制度はしっかりと維持されるだけの余力が十分にあると言えるのではないでしょうか。
なお、2025年12月31日時点で発行済株式数の14.5%相当にあたるストックオプションが存在していますが、同社の高い収益性が継続する前提であれば、希薄化による業績への影響は軽微と考えています。
まとめ
リベロ(9245)の現状の総合利回りは4.7%と、なかなか魅力的な水準です。
また、規模が小さいので2〜3年は高い業績成長率を維持していく可能性は高いと感じています。
今後のEPS(1株利益)の伸びしろを考慮すると、現在の株価で仕込んでおけば将来的な実質利回りは6%以上を目指せると考えています。
現在は半導体などの大型テーマ株に資金が集中していることもあり、リベロのような小型株は市場での注目度も低く見向きもされていません。
だからこそ、今が好機だと判断しました。
中長期で見れば株価は必ず業績に連動していきます。
同社のビジネスモデルはストック型の収益も見込めるため、業績の安定性が高く長期保有にも向いているはずです。
以上の理由から、私は優待獲得の条件である200株を購入しました。
