SBIグローバルアセットマネジメント(4765)は、金融機関等からの資産運用の受託中心の会社です。
(旧)モーニングスターの社名でご存知の方も多いと思いますが、2023年に社名が変わりました。
「モーニングスター」のブランドを返還したからです。(2023年1月27日IR)
このモーニングスターのブランド返還では特別利益80億円程度が発生しました。
利益剰余金が増えて、より財務も安定しました。
加えて、2024年度から始まる新NISAによって資産運用の流れは広がると思われます。
SBIグローバルアセットマネジメント(4765)のにとって追い風となりそうです。
【 目 次 】
SBIグローバルアセットマネジメント(4765)の配当利回り
次の資料はSBIグローバルアセットマネジメントの「2023年3月期 通期決算の概況」(抜粋)です。
2023年3月期配当は21円で、配当利回り4%です。(2023年7月14日の株価520円)
また、グラフのとおり14期連続増益・増配です。
増配だけでなく増益も14期継続しているのは上場企業で3社のみだそうです。
なお、来期配当は未定で、会社四季報の予想で19円(配当利回り3.6%)です。
特別利益を除く過去4年間の配当性向を見ると100%に近く、利益のほとんどは株主に還元されています。
一般的に、配当性向が高くなると収益が悪化した際の減配リスクが考えられます。
しかし、個人的には大幅な減配の可能性は低いと考えています。
理由は次のとおりです。
1.モーニングスター社のブランド変換によって利益剰余金が80億円にまで高まったこと。
(配当19円を4年ほど支払える金額。)
2.安定的収益のあるビジネスモデル、かつ、10年以上の成長を続けていること。
3.新NISAが2024年度から始まり、収益の拡大が期待されること。
4.親会社のSBI証券(8473)の口座開設数が業界トップで、拡大し続けていること。
(SBI証券もSBIグローバルアセットマネジメントの商品を扱っています。)
話しを戻して、SBIグローバルアセットマネジメントの配当はかなり良い方と思います。
最低単元で5万円程度から購入できます。
減配などで株価が下がれば買い増しても良いと思っています。
次項で説明する株主優待では、優待獲得条件が100株以上と500株以上に分かれています。
100株を最初に買っておいて、大きく下がった場合に500株まで買い増しするなどの作戦も良いかもしれません。
SBIグローバルアセットマネジメント(4765)の株主優待
2023年3月期の優待内容(「2023年3月期 通期決算の概況」資料より抜粋)
SBIグローバルアセットマネジメントの株主優待はXRP(リップル)という「仮想通貨」と「株式新聞ウェブ版」の無料購読の2つです。
3月の権利日に必要な株数を保有すると獲得できます。
(2023年3月31日現在)
優待獲得条件 | 仮想通貨 XRP(リップル) | 株式新聞ウェブ版 |
100株以上 | 2,500円相当の仮想通貨XRP(リップル) | 6ヵ月無料購読クーポン(26,400円相当) |
500株以上 | 10,000円相当の仮想通貨XRP(リップル) | 12ヵ月無料購読クーポン(52,800円相当) |
注意点として、仮想通貨のXRP(リップル)を貰うには「SBI VCトレード」の口座開設と「申込手続き」が別途必要です。
(SBI証券とは異なる別会社「SBIVCトレード」の口座開設が必要です。)
この手続きを完了しなければ仮想通貨XRP(リップル)をもらうことは出来ません。
また、株式新聞ウェブ版は「無料購読クーポン」が5月末ごろに発送されます。
株式新聞ウェブ版のサイトで株主優待購読の登録をするだけです。
株主優待の「仮想通貨XRP(リップル)」について
仮想通貨のXRP(リップル)は3月末日の取引価格を基準にして、最短で7月10日(予定日)以降に貰うことができます。
XRP(リップル)を貰った後は「SBIVCトレード」の口座内で保有して、この優待が継続する限り積立て投資することもできます。
また、XRP(リップル)のまま保有したくない場合は、現金化することもできます。
今年は偶然、3月末日の基準日以降に2倍ほどXRP(リップル)の価格が上昇しています。
(逆に価格が下がることもありますので、変動要因のある株主優待です。)
なお、私はファンダメンタルの裏付けが乏しい仮想通貨の取引自体はしていません。
投資というよりも投機(博打)に近いと思っているからです。
ただ、株式以外の相場に関心を持つ意味で仮想通貨を株主優待でもらう分で運用するには良いかもしれません。
もし、仮想通貨の取引をするにしても、10万円だけとか失っても良い金額で投資すると思います。
(無価値になることもあれば、爆発的に値上がるということもあるかもしれせん。)
株主優待の「株式新聞ウェブ版」について
株式新聞ウェブ版では相場に関するさまざま記事を見ることができます。
実は、株主新聞の優待利回りをSBIグローバルアセットマネジメントの総合利回りに反映すると、利回りは59%くらいになります。
株式新聞ウェブ版を読みたいという方にとっては素晴らしい優待内容だと思います。
ただ、今回の私の記事では、株式新聞の利回りは見出しに反映していません。
主な理由は、DMM株で口座開設すると「株式新聞」を無料で購読できるからです。
(DMM株のツールで株式新聞を無料で見られます。)
また、総合利回り59%というと見出しが大げさかなとも思いました。
その他、私が投資を始めたころの苦い経験にも理由があります。
初心者のころ、情報や知識を得ないと投資をできないので、株に関する本や日経新聞なども読みました。
ところが、日経新聞である企業が絶好調と一面に出た時に買うと、大口が売ってきて大きく株価下がって失敗することがありました。
つまり、株式新聞に限らず新聞記事を鵜呑みにして投資すると失敗することが多いと感じたからです。
他人の意見を聞いて投資するようなもので、得るものがあまりないように思います。
あくまで、自分の考えを深めるための参考にしたり、ヒントを得るために読む分には良いかもしれません。
今はそんなふうに思います。
まとめ
SBIグローバルアセットマネジメント(4765)の株価は、2023年7月18日時点で515円と最低単元51,500円程度で購入できます。
株主優待の仮想通貨(XRP)に価格変動はありますが、配当との総合利回りで概ね6%は得られると思います。
株主優待は将来的になくなるリスクはありますが、配当のみでも利回り3.5%を超えています。
投資は自己責任ですが、検討してみても良いのではないでしょうか?
ちなみに、私は長期保有目的で500株を購入することにしました。