ネツレン(5976)は、鉄などに焼き入れを行い強度を上げる事業を主としています。
焼き入れでも炎を使わず、電気調理でおなじみの「IH」を利用した焼き入れ技術です。
正式な企業名は「高周波熱錬株式会社」で、先に説明した事業内容がまとめられていると思います。
国内では大手で業界シェアは主製品で20%~30%くらいで、トップシェアの製品もいくつかあります。
海外に関しては、全世界に展開していて海外売上は40%くらいです。
業績の方は横ばいに近い緩やかな成長をしている感じで安定的な利回り銘柄のように思います。
また、業績は納品先の外部環境に左右されやすいようです。
2025年3月26日IRでは外部環境が振るわず実質的な下方修正が発表されました。
ただし、政策保有株を売却した特別利益で当期利益は前年を超過しています。
業績はあまり良くありませんが、配当の下支えがあるので株価は下げても800円半ばくらいまでと想定しました。
そこで、配当と優待の権利月が本日3月27日ということもあり100株を購入することにしました。
800円代に入るようであれば買い増しも検討することになると思います。
【 目 次 】
ネツレン(5976)の配当
ネツレン(5976)の配当は「DOE3%以上」という方針です。
現状ですと配当予想は50円程度で株価の下支えにもなると思います。
近年は増配傾向で「DOE1.5%を下限」として増配していましたが、2023年5月11日IRで「DOE3%以上」に変更されました。
そのIRあたりから株価は急騰して1319円の高値を付けて、現在は1,000円前後です。
現状で5%程度の利回りになっています。
さらなる増配余地は薄いと思いますが、利益剰余金も多い企業です。
自己株買いで全体の株数を減らすことで1株あたりの利益を上げることも出来そうです。
個人的には「DOE4%」の60円くらいまでならあってもおかしくないと思います。
ネツレン(5976)の株主優待
ネツレン(5976)の株主優待は2017年11月7日IRで新設されました。
株主優待の内容は「QUOカード」で権利月は3月です。
2020年11月6日IRで「1年以上保有」の条件が追加されましたが、その他の内容に特に変更はありません。
なお、株主1名につきQUOカードとは別に「緑の募金」に100円の寄付がされます。
(2025年3月27日現在)
保有期間/株主優待(3月) | ||
保有株数 | 1年以上 | 備考 |
100株以上 | QUOカード1,000円分(総合利回り6.0%) | 株主1名につき「緑の募金」に100円寄付 |
(注1)総合利回り(四捨五入)は2025年3月27日の場中価格1,000円で計算しています。
(注2)総合利回りは優待獲得条件の下限の保有株数100株で計算しています。
まとめ
今回はネツレン(5976)を紹介させていただきました。
株主優待の権利が1年以上の保有ということで、2025年3月27日の権利付最終売買日に購入することにしました。
2025年3月の権利付最終売買日までに購入したい方がいたとすると、もう少し早く記事をアップできれば良かったかもしれません。
ただ、実質的な業績下方修正が出たばかりでもありますので、権利落ち後にもっと安くなるかもしれません。
いずれにしても「利回り銘柄」としては注目しても良い価格帯ではないかと思いました。