新東工業(6339)は鋳造事業(鋳造機械製造で世界トップクラス)から始まり、現在は鉄等の表面処理事業が中心です。
自動車、半導体、造船、飛行機、物流等、取引先は多岐にわたります。
M&Aも行っていて、最近では2024年4月にフランスのエラスティコス社(表面処理事業)という大型買収もありました。
このエラスティコス社の「のれん償却額(260億円)」は7年をかけて2031年には全て償却するそうです。
それまでは「のれん償却費」で営業利益を圧迫することになります。
わたしは、総合利回りも良いので7年以上保有する長期目線で100株を874円(寄付)で購入しました。
【 目 次 】
新東工業(6339)の配当
新東工業(6339)の配当は「DOE1.5%以上」という方針です。
DOE1.5%とすると28円程の配当になりますが、2024年3月期は44円(DOE2.37%)でした。
2025年3月期予想も年間配当44円(DOE2.32%)です。
DOE1.5%以上という方針ですが、ここ2年は2%以上の実績が続いてます。
新東工業(6339)の財務を見る限り今後も44円は下回らないのではと思っています。
冒頭の「のれん償却費」も会計上の費用であり手元に現金は残ります。
また、220億円以上の政策保有株の売却余地もあると思います。
年間配当を44円は維持されると仮定すると2025年3月19日の終値で配当利回り5%の水準になります。
個人的に株価850円以下を待ってましたが、2025年3月27日の配当権利付最終売買日が目前です。
半期配当分22円を850円に加算すると872円ということで希望株価に近かったので購入しました。
新東工業(6339)の株主優待の紹介
新東工業(6339)の株主優待は2017年5月11日IRで新設されました。
株主優待の内容は「QUOカード」で権利月は9月です。
2019年8月8日IRで「1年以上保有」の条件が追加されましたが、その他の内容にこれまで変更はありません。
(2025年3月19日現在)
保有期間/株主優待(9月) | ||
保有株数 | 1年以上3年未満 | 3年以上 |
100株以上1,000株未満 | QUOカード1,000円分(総合利回り6.1%) | QUOカード2,000円分(総合利回り7.3%) |
1,000株以上 | QUOカード2,000円分(総合利回り5.2%) | QUOカード3,000円分(総合利回り5.4%) |
(注1)総合利回り(四捨五入)は2025年3月19日の終値879円で計算しています。
(注2)総合利回りは各優待獲得条件の下限の保有株数(100株、1,000株)で計算しています。
まとめ
新東工業(6339)はあまり目立つ銘柄ではないようですが、世界中の取引先から必要とされる企業だと思います。
欧州や中国の景気の低迷や鋳造部門の人手不足などで苦戦しているためか株価は下落基調ですが、安定的には推移していくと思います。
そして、100株の総合利回りが6.1%(1年以上保有時)、3年以上保有で7.3%になる見込みなら好機かと思いました。
今後の株価対策への取り組みとエラスティコス社の「のれん償却」後の変化を見届けるまでは保有しようと思います。