カクヤス(7686)は「自社配達」を強みに、国内で主に酒類の他、ソフトドリンク、食品、日用品を販売しています。
カクヤスインターネットショッピングで注文できます。
(*2025年6月24日の定時総会で商号をカクヤスから「ひとまいる」に変更予定)
販売価格はスーパー等より少し高めの価格設定が多いですが、訳あり等で安いものも中にはあります。
送料は全国のカクヤスの「店舗からのお届けエリア(都市部)」の場合は無料です。
その他、税込4,700円以上の場合も関東圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨・茨城・栃木・群馬)は送料無料です。(その他の地域は割引適用)
業績については、2021年度とその翌年度はパンデミックの影響で飲食店向け販売が落ち込み赤字になりました。
しかし、そのような特殊要因がない限り、創業から100年を超える企業で業績は安定していると思われます。
最近では不採算分野を撤退し、利益率の高い個人飲食店の売上げ等を伸ばすことで営業利益率が伸びています。
私は財務面が安定している企業を選ぶことが多いですが、今回はそうではありません。
カクヤス(7686)は「ROE(自己資本利益率)」が33.2%予想と非常に高いです。
言い換えると、自己資本比率は10.9%と低く、有利子負債も約92億とそれなりにあります。
負債はパンデミック以降は少しづつ縮小傾向です。
元ファンドマネージャーの清原達郎氏は「設備投資と減価償却の数字が同じ仮定なら、有利子負債を純利益の平均で割った数字が10以下なら問題ないと見る(金融業等の一部例外を除く)」という見方もあるようです。
なお、記事投稿時なら株価500円以下で2026年3月期予想の配当・優待の総合利回りは6%以上になります。(貸株金利を加えると7%)
【 目 次 】
カクヤス(7686)の株主優待
カクヤス(7686)の株主優待は2025年2月13日IRで新設されました。
3月基準日に100株以上の株主にカクヤスインターネットショッピングで使える1,000円分のクーポン券がもらえます。
税込1,000円を超える買物で使えます。
豊富な酒類、ソフトドリンク、食料品からトイレットペーパーまで実用的です。
ただし、商品の価格設定が割高なことから送料無料になる都市部の「店舗からのお届けエリア」でないとメリットは少ないと思います。
送料無料エリア対象外エリアでは、株主優待クーポンを使ってもスーパー等の価格と同等になるくらいです。
商品の中でも安い「訳あり」などを選択しないとあまり価値がないということになるかもしれません。
その場合は、自宅まで配達してもらえるサービス料くらいに考えた方が良さそうです。
なお、株主優待廃止リスクは低いと思っています。(個人的に優待コストを最大1億円未満と想定しているため)
カクヤス(7686)の配当
カクヤス(7686)の配当は「株主に対する利益の還元を経営上重要な施策の一つとして位置づけ、将来における持続的な企業成長と経営環境の変化に対応するために必要な内部留保資金を確保しつつ、安定した利益の還元を継続的に行うこと(成長過程では累進配当)」とされています。
配当性向など明確な数値設定はないようですが「2021年度」「2022年度」の赤字の年度も減配はあっても無配にしていません。
株主還元を重視している企業と思われます。
年度 | 当期利益 | 配当 |
2015/03 | 4.95億 | 6.42円 |
2016/03 | 3.89億 | 6.97円 |
2017/03 | 4.97億 | 6.9円 |
2018/03 | 4.34億 | 14.17円 |
2019/03 | 7.45億 | 16.6円 |
2020/03 | 5.13億 | 16.6円 |
2021/03 | ▲16億 | 16.6円 |
2022/03 | ▲28.1億 | 6.67円 |
2023/03 | 6.09億 | 10円 |
2024/03 | 16億 | 16.67円 |
2025/03 | 5億 | 20円 |
2026/03(予想) | 5億 | 20円 |
その他、配当と別に2025年5月7日現在の「貸株金利」が1%です。(楽天証券)
貸株金利は、2019年12月25日の上場来1%程度で推移しています。
まとめ
カクヤス(7686)の株価は高値から半分くらいまで下落し、ここ数年の安値圏にあると思います。
100株のみ保有した場合の総合利回りは6%以上(貸株金利を加えると7%)と魅力的な水準になっています。
株主優待は豊富な酒類を中心に、ソフトドリンク、日用品まであります。
送料無料対象の都市部の「店舗からのお届けエリア」に住んでいる場合はメリットがあると思います。
わたしは、株価495円で100株だけで購入して楽天証券で貸株設定(優待・有配優先)をしました。
カクヤス(7686)はどちらかというと株価上昇で売却する銘柄にしたいと思います。