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上新電機(8173)の株主優待は1株で利回り138%以上

上新電機(8173)

上新電機(8173)は全国に220店舗ほどある家電量販店です。

この企業の株主優待は、購入価格1株2,452円(2024年11月7日終値)で5,000円分の株主優待券をもらえます。

使い方は、株主優待券(200円券×25枚)を2,000円以上の買物につき1枚利用できます。

また、オークションでは200円券1枚を160円程、金券ショップでは1枚135円程で取引されているようです。

少なく見積もっても優待利回りは138%以上、自己利用の場合の200%以上です。

さらに、配当性向は30%以上の方針で2024年3月期実績は1株90円でした。

今期予想1株100円で配当利回りは4.08%になります。

 

注意点としては、株主優待や配当が良すぎる企業はハイリスクを伴うものも多いことです。

上新電機(8173)は、過去10年以上にわたり2024年3月期まで黒字経営が続いています。

自己資本比率も43%程度であり、財務面も問題ないように思われます。

配当も増配傾向で株主優待も拡充されてきていました。

ただし、直近の2024年11月5日の第2四半期の決算短信では大幅減収となりました。

株価は11月7日終値で2,452円と2ヶ月間で高値から400円くらい下げています。

過去数十年の株価を見ると最高値4,615円ですが、株価2,000円くらいで推移した期間が長いです。

株価2,000円あたりが下値の節目に見えますが、それ以上に下落するかもしれません。

 

ただし、1株に限ってなら気にせずに購入しても良いのではと思いました。

来年9月に株主優待券を獲得できたら投資金額の元が取れるからです。

保有株数および保有期間に応じた株主優待内容と利回りは次のとおりです。

 

上新電機(8173)の1株からの株主優待の内容

上新電機(8173)の株主優待はいつ届くのかという疑問と有効期限は次のとおりです。

3月権利分と9月権利分があります。

3月権利分の優待券は6月下旬に届きます。(有効期限は翌年6月30日で約1年)

9月権利分の優待券は12月中旬に届きます。(有効期限は翌年3月31日で約3ヶ月)

9月権利分の優待券は利用期間が3ヵ月と短い点に注意が必要です。

 

下表は優待利回りの一覧表です。

配当利回りは除外しています。

配当予想は1株100円ですので、11月7日終値2,452円基準で4.08%です。

総合利回りを計算する場合は、株主優待利回りに配当利回りを加算してください。

 

配当利回りを除外した理由は、優待利回りの保有株数ごとの変化をわかりやすくするためです。

また、1株に対する優待利回りは圧倒的ですが、100株を超えると優待利回りはかなり薄れるためです。

個人的に株価下落時に気楽に買い増しできるのは100株までかなと思います。

それ以上の株数の場合は株主優待よりも、成長性や配当などをよく検討する必要があると思います。

配当については、2017年の1株配当16円から1株配当100円まで急上昇しています。

今期の決算予想では1株利益146.18円に対する1株配当100円(配当性向68%)とやや高めです。

さらに、2021年3月期の1株利益331円をピークに今期予想は1株利益146.18円と急減しています。

2025年3月期の第2四半期決算を見ると売上の低迷に加えて、販売管理費のコストも増価してきてます。

有価証券売却益という「特別利益」を除くと利益は前期の10分の1程度で実際はわずかに黒字にも見える厳しい結果でした。

財務はしばらくは安定的に思われますが、ここ2年の売上と収益の実際は減少していると思います。

改善に向かわない場合は、優待改悪や減配ということも起こり得るかもしれません。

 

わたしの場合は1株購入ですので、株主優待がなくなっても数百円の損失と割り切ってます。

この点は自己責任で調査・検討頂ければと思います。

(2024年11月7日時点)

保有期間/株主優待内容
保有株数2年未満2年以上
1株3月合計5,000円(25枚)-
9月5,000円(25枚)優待利回り138%-200%
100株3月2,200円(11枚)合計7,200円(36枚)
9月5,000円(25枚)優待利回り2%-2.9%
500株3月12,000円(60枚)合計17,000円(85枚)追加6,000円(30枚)合計23,000円(115枚)
9月5,000円(25枚)優待利回り0.9%-1.4%優待利回り1.3%-1.8%
2,500株3月24,000円(120枚)合計29,000円(145枚)追加12,000円(60枚)合計41,000円(205枚)
9月5,000円(25枚)優待利回り0.3%-0.5%優待利回り0.5%-0.7%
5,000株3月36,000円(180枚)合計41,000円(205枚)追加18,000円(90枚)合計59,000円(295枚)
9月5,000円(25枚)優待利回り0.2%-0.3%優待利回り0.3%-0.5%

(注1)優待利回り(四捨五入)は11月7日の終値2,452円で計算しています。また、各優待獲得条件の下限の保有株数(1株、100株、500株、2,500株、5,000株)で計算しています。

(注2)優待利回りに幅を持たせてあります。下限は200円券1枚を135円で売却した仮定とし、上限は優待券の価格をそのまま反映しています。

 

上新電機(8173)を1株単位で購入できる証券会社

1株単位を手数料無料で購入できる証券会社はSBI証券の「S株」と楽天証券の「かぶミニ」です。

マネックス証券の「ワン株」も買付手数料は無料です。(NISA口座なら売却手数料もキャッシュバックで実質無料)

わたしは、SBI証券と楽天証券の口座も使っていますが、マネックス証券の特定口座で購入しました。

売却手数料に最低52円かかりますが優待利回りからすると微々たるものです。

なぜ、マネックス証券にしたのかというと目的別に口座を管理しているというのが主な理由です。

(ワン株はマネックス証券にまとめています)

その他の理由としては、マネックスの銘柄スカウターは日本株と米国株の銘柄分析を他の証券会社より詳しくできると思います。

また、10年スクリーニングなど特色ある分析ツールもあります。

口座を複数もっていて良いこともあると思いますのでご参考ください。

 

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まとめ

1株の株主優待利回り138%以上という内容に、目を閉じて上新電機(8173)を1株だけ購入しました。

ただし、2025年3月期第2四半期決算の内容が厳しいものでもありました。

今後の業績によっては、利回りの良すぎる1株の株主優待の廃止や減配のリスクは残るかもしれません。

決算月は来年3月で1株優待の権利確定月は来年9月とかなり先です。

関心のある方はご参考ください。

 

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