白い服(ワイシャツ・Tシャツ)の襟や脇の黄ばみが落ちない問題には苦労してきました。
クリーニングに出した後でも時間がたつと黄ばみが出てきました。
自分でも市販の酸素系漂白剤から重曹、クエン酸と数々の方法を試してきました。
その中で最も黄ばみを落とす効果があったのは「過炭酸ナトリウム」です。
セルフクリーニングで真っ白です。
「過炭酸ナトリウム」は市販の酸素系漂白剤の成分に含まれる原料です。
その原料の「過炭酸ナトリウム」のみを使用します。
この記事では、過炭酸ナトリウムの使い方と漂白効果を実証します。
【 目 次 】
過炭酸ナトリウムの原理と効果|白い服(ワイシャツ・Tシャツ)落ちない黄ばみ(襟・脇)のクリーニング
「過炭酸ナトリウム」には漂白・除菌・消臭の効果があります。
漂白のみならず除菌・消臭効果もある優れものです。
今回は中でも「黄ばみ」に対する漂白効果を検証します。
過炭酸ナトリウムはお湯と反応して漂白効果を発揮します。
お湯と反応すると「酸素」「水」「炭酸ソーダ」に分解されます。
塩素系の漂白剤と異なり使用中に発生する空気を吸っても問題ありません。
適温は一般的に40度から50度くらいと言われています。
ぬるま湯だと反応時間が長くなり高温だと反応時間が短くなります。
冷めていく時間を考慮して私は浸け置きでは60℃のお湯を使用しています。
お湯の温度は衣類への影響なども考えて各人で調整ください。
過炭酸ナトリウムの使い方|白い服(ワイシャツ・Tシャツ)落ちない黄ばみ(襟・脇)のクリーニング
過炭酸ナトリウムの使い方は手間のかからない方法を選びたいものです。
使用する材料は「過炭酸ナトリウム」「水」のみです。
洗剤は使用しなくても白くなります。
今回は2通りの方法を検証しました。
1つ目はアイロン又は高熱スチームをあてる方法です。
デメリットは、アイロンかけの準備と片付けに手間がかかります。
メリットは、黄ばみの漂白度合を確認しながら短時間で白くできます。
過炭酸ナトリウムの使用量も少なくて済みます。
2つ目は熱湯に浸け置きする方法です。
デメリットは、漂白度合の確認がしにくいです。
慣れるまでは浸け置きから1時間後くらいに確認してください。
そして、必要に応じてお湯、過炭酸ナトリウムを足してください。
コツがわかるとこの作業はなくなると思います。
過炭酸ナトリウムの使用量はアイロンをあてるよりも少し増えます。
メリットは、白い衣服を丸ごと白くできて手間が少ないです。
大きな鍋があれば、鍋で衣服を煮洗いするのも選択肢です。
アイロンまたは高熱スチームのクリーニング【落ちないワイシャツの黄ばみ(襟・脇)】
アイロンや高熱スチームを黄ばみ部分にあてると固まった皮脂が溶けます。
加えて過炭酸ナトリウムとお湯が反応することで繊維内部の皮脂までスッキリ落ちます。
次の写真は過炭酸ナトリウムと水にアイロンをあてたBeforeとAfterです。
洗剤なしでもご覧のとおり真っ白になります。
それでは具体的なアイロンまたは高熱スチームを使った【手順】に移ります。
【手順1】場所の選定
重要なのは高熱と水に耐えられる場所でないといけません。
磁器製の洗面台やステンレス等の上で行ってください。
【手順2】材料の準備
材料は過炭酸ナトリウムと水です。
- 過炭酸ナトリウム
- 水
【手順3】高熱スチーマーまたはアイロンをあてる
アイロンに高熱スチーマーの機能がなくても安心してください。
アイロンだけでも大丈夫です。
黄ばみにたっぷりの水を含ませます。
そこに過炭酸ナトリウムをふりかけてアイロンで押さえます。
この方法でもOKです。
熱で過炭酸ナトリウムと水が溶けて発砲します。
黄ばみが落ちるまで水と過炭酸ナトリウムを加えてください。
高熱スチーマーを使う場合は黄ばみ部分に過炭酸ナトリウムを置きます。
そして、その部位に高熱スチーマーを噴射するだけです。
過炭酸ナトリウムがスチームに反応して発泡しだします。
【手順4】洗濯機による洗浄
黄ばみを目視して白くなったら、洗濯機で洗浄してください。
【まとめ】
アイロンまたは高熱スチーマーでお湯と過炭酸ナトリウムを反応させる方法でした。
この方法は、漂白度合を確認しながら短時間で真っ白にできるメリットがあります。
一方、アイロンの準備と清掃等の後片づけに手間を要するデメリットがあります。
熱湯に浸け置きするクリーニング【落ちないワイシャツの黄ばみ(襟・脇)】
続いては熱湯に浸け置きする方法です。
浸け置きする時間は6時間程度は必要です。
1時間から2時間の浸け置きの実験では黄ばみが薄く残りました。
次の写真は一晩浸け置きしたBeforeとAfterです。
【手順1】浴槽に熱湯をためる。
浴槽の中に60℃くらいの熱湯をためます。
ためる湯量はバケツの高さより少し低い位置までです。
【手順2】バケツに衣類とお湯、過炭酸ナトリウムを適量入れる
過炭酸ナトリウム使う量を節約するためバケツにワイシャツを入れます。
そして、ワイシャツがつかるようバケツ一杯に熱湯を入れます。
そこに過炭酸ナトリウムを適量入れて混ぜます。
1リットルあたり10g程度ですが、必要に応じて追加・調整してください。
【手順3】浴槽の中にバケツを入れて保温する
手順2のバケツを手順1でためた熱湯の中に置きます。
バケツが浴槽の熱湯に囲まれて保温が持続されます。
追い炊き・保温機能jのある浴槽なら調整しやすいです。
最後に、バケツの中の衣服が浮かないよう桶などで重しをしてください。
【手順4】洗濯機による洗浄
浸け置きが終了したら洗濯機で洗浄してください。
アイロンまたは高熱スチームのクリーニング【落ちないTシャツの黄ばみ(襟・脇)】
ワイシャツ以外にTシャツが漂白できるか試しました。
全体が黄ばんだTシャツの上に過炭酸ナトリウムを乗せてアイロンスチームをあてました。
次の写真は過炭酸ナトリウムにアイロンスチームをあてた写真です。
高熱スチームによって、お湯と過炭酸ナトリウムが反応して発泡しています。
次の写真は、部分的に漂白したTシャツのBeforeとAfterです。
先程のワイシャツと同じ方法でTシャツも白くすることができました。
熱湯に浸け置きするクリーニング【落ちないTシャツの黄ばみ(襟・脇)】
ワイシャツのクリーニング同様にTシャツも浸け置きも試しました。
浸け置きでもワイシャツ同様に白くできました。
塩素系の漂白剤と違って、過炭酸ナトリウムによる漂白は安全性が高く漂白効果も抜群でした。
過炭酸ナトリウムの普段の使い方|白い服(ワイシャツ・Tシャツ)落ちない黄ばみ(襟・脇)のクリーニング
ここまでの項目は白い服に「出来た黄ばみ」をクリーニングする方法でした。
黄ばみがひどくなってからではセルフクリーニングも一苦労です。
浸け置きの場合は何回か繰り返す必要が生じるかもしれせん。
普段からの洗濯で定期的に過炭酸ナトリウムを使う方が合理的です。
洗濯物にお風呂の残り湯等を足して過炭酸ナトリウムを適量入れます。
10リットルに対して100g程度が目安です。
衣類の量などに応じて調整してください。
後は6時間後に洗濯をするだけです。
このように定期的に過炭酸ナトリウムを使えば黄ばみになることもありません。
ワイドハイターのような市販の酸素系漂白剤はもはや不要です。
「過炭酸ナトリウム」を代わりにします。
この方が費用と効果を考えると断然お得です。
なお、過炭酸ナトリウムは次のような洗浄にも使えます。
● 衣類の黄ばみ・染み
● 洗濯機の洗濯槽の洗浄
● 台所の油汚れの洗浄
● コップの茶渋の洗浄
● 台所のぬめり・排水管の洗浄
● お風呂の洗浄
もはや、オールマイティに近い存在です。
過炭酸ナトリウムの購入手順|白い服(ワイシャツ・Tシャツ)落ちない黄ばみ(襟・脇)のクリーニング
今回使用した過炭酸ナトリウムは界面活性剤などが混じった市販製品ではありません。
「過炭酸ナトリウム」のみの原材料の製品です。
成分が混じった市販製品より、過炭酸ナトリウムのみの方が漂白効果がありました。
この「過炭酸ナトリウム」はamazonなどで1㎏程度から購入することができます。
洗濯槽の洗浄では500g程度は使用します。
ある程度の量を購入しても損はないと思います。
25㎏を購入してペットボトルに小分けして保管している人もいます。
なぜなら、3㎏と比べて25㎏の方が約7,900円もお得だからです。
過炭酸ナトリウムを使用したことがない方は、試されることをおすすめします。
まとめ|白い服(ワイシャツ・Tシャツ)落ちない黄ばみ(襟・脇)のクリーニング
白い服(ワイシャツ・Tシャツ)の落ちない黄ばみのクリーニングを紹介させていただきました。
それにしても過炭酸ナトリウムのセルフクリーニングには正直驚きです。
これでクリーニーングに出す時間と費用を節約することができます。
ワイシャツをクリーングに出す必要がなくなったとさえ言えます。
ちなみに、私はノンアイロンシャツを愛用者でアイロンはかけません。
だから、過炭酸ナトリウムでワイシャツのクリーンング料金も無料になりました。
長袖のノンアイロンシャツの良いものを見つけるのに苦労しました。
しかし、ユニクロのノンアイロンシャツで解決しました。
綿100%で高級感のあるワイシャツです。
関心のある方は、次の記事をご参考ください。
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