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アジアクエスト(4261)の株主優待と配当

 

アジアクエスト(4261)は、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業を展開する企業です。

従来のSIの基幹システム開発と異なる「IOT」「AI」「クラウド」「RPA」「UI/UX」等、第三のプラットフォーム分野になります。

また、コンサルから要件定義、設計、開発、その他運用保守まで一気通貫でサービスを提供している点が強みだそうです。

顧客は上場企業も多くNTT西日本、明電舎と業務提携もしています。

もともと海外で事業を始めた企業で、社員は日本国内と海外(マレーシア、インドネシア)で半分ずつくらいのようです。

 

アジアクエスト(4261)の配当

アジアクエスト(4261)はグロース市場に2021年12月に上場、成長を優先する観点から上場来無配です。

なお、2024年12月期のEPS(1株あたりの利益)は201円、利益剰余金約10億円、自己資本比率65.8%、有利子負債1.4億円です。

配当を出せないレベルでもないと思われますが、成長を優先されてきました。

 

アジアクエスト(4261)の株主優待

アジアクエスト(4261)は、2025年11月14日IRで株主優待を新設しました。

株主優待の権利月は6月と12月で、300株以上を1年以上保有する条件付きです。(初回2026年6月のみ半年以上の保有可)

内容は、デジタルギフト100,000円分(50,000円×2回)です。

桁を見間違えたのではと思うくらい珍しい高額ギフトです。

(2025年11月19日現在)

株主優待(6月・12月)・デジタルギフト/保有期間条件1年以上(2026年6月のみ半年以上)
保有株数金額
300株以上50,000円×2回=100,000円(総合利回り8.2%)

*株式会社デジタルプラスのサービス(PayPay マネーライト/QUO カードPay/Amazon ギフトカード/Visa e ギフト vanilla 等)が予定されています。

(注1)総合利回りは1株あたりの株主優待価格に1株配当0円を加算して計算しています。

(注2)総合利回り(四捨五入)は2025年11月19日の終値4,045円で計算しています。

(注3)総合利回りは優待獲得条件の下限の保有株数(300株)で計算しています。

計算例 : (株主優待価格÷株数+1株配当0円)÷株価4,045円

 

アジアクエスト(4261)の株主優待の継続性について

アジアクエスト(4261)の個人株主数は770人で、個人の所有株式数は848,300株です。(2024年12月31日時点)

個人株主の社長の桃井純氏の保有する株数は467,300株です。(2025年9月12日時点)

社長が株式を売らない仮定で848,300株-467,300株=381,000株になります。

優待条件の300株で全員が保有すると最大1,270人です。

 

1,270人×株主優待ギフト10万円=1億2千7百万円です。

株主優待にかかるコストを加算しても最大1億5千万円くらいだと思います。

当期利益は3億円程度が見込まれていますので、株主優待性向50%程度になります。

ビジネスモデルも手堅く、持続的に成長していますので株主優待廃止リスクは低い方だと思います。

 

大株主のJHDアセットマネジメント㈱は社長の資産管理会社です。

その他の大株主の持ち株数もたいした株数ではありません。

つまり、個人株主数は約1,300人より当面は増えない可能性が高いと思います。

 

現在の株価は優待発表前より2倍近くになっています。

個人株主の770人のうち安値で保有していた場合は、300株を残して売却する人も多いと思います。

何が言いたいかというと、300株を購入できる株主は残り600人程度で少ないという点です。

残り枠がこれほど少ない銘柄ではあまり見かけないと思います。

 

優待獲得条件に1年以上の保有条件がついてますので、一度購入すると売却しない人も多いと思います。

優待発表前の安値で保有(現物・信用)していた人の処分売り等が捌けると「需給がひっ迫していくのでは?」とも思います。

現状株価の8.2%の株主優待利回りも「リスクの割りに高すぎる」というのも私が購入した理由の一つです。

 

アジアクエスト(4261)のストックオプション

2025年2月25日のIRで有償新株予約権(業績連動型有償ストックオプション)を発行する発表がありました。

取締役3名に54,800株、従業員に63,400株の合計118,200株が発行されます。(発行済株式数の8%)

そのうち、2027年12月期の業績によってストックオプションの株数の50%~100%を行使できるというものです。(2028年4月以降の行使)

株価への影響は業績を伴うことと発行済株数の8%のため軽微だと思います。

詳しくは同社のIRをご覧ください。

 

グロース市場の上場維持基準の⾒直し等の概要(東証発表)

なぜ、アジアクエスト(4261)は増配ではなく、異様に高額な株主優待を設定したのか?

理由は、グロース市場の上場維持基準が「時価総額100億円」に引き上げられたからだと思います。

 

2025年9月26日に東証から「グロース市場の上場維持基準の見直し等の概要」が発表されました。

グロース市場の上場維持基準を「上場5年経過後に時価総額100億円以上」とするものです。

これまでの「上場10年経過後に時価総額40億円以上」と比べると5倍以上の成長が必要だと思います。

ただし、改善計画書を出せば何年でも「猶予期間」として期限を延長できます。

(計画書の延長期間が長いほど投資家の信頼を失い株価下落が想定されることも指摘されています)

 

アジアクエスト(4261)の時価総額(発行済株式数×株価)は株主優待発表前は45億円程度でした。

2025年11月19日終値4,045円で60億円まで引き上がりました。

株主優待10万÷300株≒333円です。

リスクの低い企業であれば、地合いが堅調なら1株優待価格333円の5~6%になる株価を目指せると思います。

下表は1株優待333円の利回りに対する株価と時価総額です。

一番右はストックオプション(最低ライン50%行使後)の株数を加算を仮定した場合です。

(発行済株式数1,473,600株/2025年11月14日時点)

優待利回り株価時価総額

(株価×発行済株式数)

ストックオプション50%行使後時価総額想定

(発行済株式数1,532,700株)

7%4,757円70億円73億円
6%5,550円80億円85億円
5%6,660円98億円102億円

このように今後の株価の推移を仮定すると時価総額100億円は視野に入って来ると思います。

(さらなる追加の株価対策があるかもしれません)

 

話しは変わりますが、株主優待ではなく配当であったなら、株主優待コストの最大値の1億5千万円÷発行済株式数1,473,600株で1株100円配当くらいは可能であったかもしれません。

しかしながら、グロース市場で配当利回りは2~3%くらいのような気がします。

株主優待の方が株価に対する効果が良いと判断されたのではないでしょうか?

 

ただ、順調に成長していけば、2030年以降に株価や株主に影響が少ないない範囲で「株主優待廃止」して「配当」に統一ということはあり得ると思います。

 

まとめ

アジアクエスト(4261)はリスクの割りに株主優待の利回りが高すぎると思います。

2025年11月19日終値4,045円で8.2%の利回りにもなります。

私個人は、ビジネスモデルと成長性、グロース市場の時価総額100億円以上の達成等、投資妙味があると思いました。

株主優待条件が300株からで最低購入単価約122万と他より高めかもしれません。

私の場合は、他銘柄で利益確定した余力が未だありますので4,190円で購入しました。

株主優待銘柄のポートフォリオとして当面は「ほったらかしのインカム」の予定です。

加えて、5年後、10年後にはキャピタル又は、優待または配当利回りが今以上に良くなる見込みのある銘柄として保有することにしました。

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