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フルハシEPO(9221)の株主優待と配当

2025年11月17日

フルハシEPO(9221)は、リサイクル事業を中心とする企業です。

セクターとしては「バイオマテリアル(約70%)」と「資源循環事業(約27%)」の2つです。

バイオマテリアルは、木質廃棄物を原料チップ(20%)に加工して製紙・ボードメーカーに販売し、また燃料チップ(80%)に加工してバイマス発電所等に販売する事業です。(木材やチップの輸入はしておらず、全て国内の木質廃棄物よりリサイクルしています)

廃棄物処理受託と加工後チップの販売というダブルインカムの仕組みです。

資源循環事業は、建設廃棄物(プラスチック、紙、金属、ガラス等)の再資源化事業です。

 

中期経営計画によると量的拡大のために工場を東海から関東エリアに新設していく計画があります。(国内シェア10%目標)

また、バイオマス発電所として川崎(33MW)と半田(50MW)の2か所に出資しており、販売先の市場を有している強みもあります。

その他、タイとベトナムにも拠点があり、海外展開も視野に入っています。

 

リスクとして気になるのは、加工の大半を占める燃料チップの販売先のバイオマス発電事業です。

バイオマス発電については国の電力の固定価格買取制度(FIT)等のもと運営されています。

フルハシEPO(9221)が設立した川崎バイオマス発電(2011年設立)半田バイオマス発電(2017年設立)の固定買取価格も20年の期間を経て終了すると思われます。

また、2026年以降は「輸入木材」を扱うバイオマス発電所は新規のFIT・FIPの対象外となるようです。

(バイオマス発電は採算が取りにくいことからか、2022年以降はFITの入札そのものがありません)

そのため、将来に外部環境となる国内のバイオマス発電所の事業環境の変化に注意が必要と思われます。

(国が監視と支援をどう進めていくか等)

 

フルハシEPO(9221)の配当

フルハシEPO(9221)の配当権利月は3月と9月です。

「中期経営計画(2025年3月期~2028年3月期まで)」資料によると配当性向は35%を目標としており「累進配当」の方針です。(2026年3月期は1株30円予定)

2026年3月期第二四半期時点の発行済株式数(自己株除く)は、11,581,770株です。

当期利益(予定)9億5百万円のうち、配当金総額は3億5千万円程が支払われる予定です。

 

フルハシEPO(9221)の株主優待

フルハシEPO(9221)の株主優待は2025年11月12日IRで新設されました。

株主優待の権利月は3月と9月で、2026年3月より開始されます。

内容は、200株以上保有の株主に年間でデジタルギフト10,000円が贈呈されます。(5,000円×2回)

優待獲得に関して保有期間の条件はありません。

(2025年11月17日現在)

株主優待(3月・9月)・デジタルギフト/保有期間条件なし
保有株数金額
200株以上5,000円×2回=10,000円(総合利回り6.3%)

*株式会社デジタルプラスのサービス(Amazon ギフトカード、PayPay マネーライト、楽天ポイントギフト、d ポイント、au PAY ギフトカード、QUO カードPay)が予定されています。

(注1)総合利回りは1株あたりの株主優待価格に1株配当30円を加算して計算しています。

(注2)総合利回り(四捨五入)は2025年11月17日の終値1,281円で計算しています。

(注3)総合利回りは優待獲得条件の下限の保有株数(200株)で計算しています。

計算例 : (株主優待価格÷株数+1株配当30円)÷株価1,281円

 

フルハシEPO(9221)の株主優待の継続性について

フルハシEPO(9221)の個人株主数は1,554人で個人株主の所有株数は5,628,400株です。(2025年3月31日時点)

株主優待費用が最大にかかる想定で、全員200株保有した場合は28,142人です。

28,142人×デジタルギフト10,000円=約2億8千万円になります。

株主優待にかかるコストを5千万円と見積もっても3億円3千万円に収まると思います。

 

フルハシEPO(9221)の当期利益はここ2年は8億程度です。

ここから配当総額3億5千万円と株主優待費用3億3千万円をマイナスしても1億円以上が余ります。

これは極端に保守的に見ての結果です。

個人株主の中には1名で大量に保有している大株主も含まれています。

実際は、株主数は増加しても初年度は1,554人から3倍くらいが限度と思います。

その計算でいくと優待費用は1億円未満となり、利益は4億円程度は余ると思われます。(当期利益の半分くらい)

 

個人株主数は優待新設後、1年目、2年目と増えていくのが通常ですが、フルハシEPO(9221)の事業拡大傾向と成長性を考えると持続可能性もまずまずあるのではと個人的には思いました。

 

フルハシEPO(9221)の立会外分売

私がフルハシEPO(9221)を購入した日の取引時間終了後に「立会外分売」のIRがありました。

私が購入した直後というのも何とも言えない気もしますが。

売り出し株数は300,000株(発行済株式数の約2.5%)です。

(需給の関係で短期的に株価が下がる場合があります)

立会外分売日は、2025年11月25日(火)~11月27日(木)の期間で実施予定です。

立会外分売ではディスカウント価格(おおむね2.5%~3%割引き)で売り出されます。

 

立会外分売価格は前日株価の終値又は気配値をもとに決まります。

その時期の株価によっては今より安く買えるかもしれません。

ただし、立会外分売の抽選に外れることもありますし、当選しても分売価格より安く寄り付くケースもあります。

追記(2025年11月29日)

立会外分売発表の2日後のIRで「株主1名が30万株売り出すという内容」の追加訂正がありました。

個人株主所有の約560万株のうち大株主数名で200万株以上を占めていたうちの1名の売り出しではありませんでした。

主要株主である社長の「資産管理会社」の30万株の売り出しでした。

初年度から優待対象になる個人株主はけっこう増える気がします。

売り出し価格は11月21日終値1,180円の2.97%ディスカウント価格1,145円でした。

11月21日終値1,180円で優待発表後の私の購入価格1,264円から84円(6.6%)も下落しました。

(発行済み株式数の約2.5%の売り出しですが、それ以上に下落しています)

株主優待で株価を引き上げてからの社長の資産管理会社の株を売り出しという点を批判されている人もいるようです。

確かに、しばらく株価は軟調に推移するかもしれません。

ただ、2028年3月期までの中計で「累進配当」とされていますので、その間の業績を見て長期保有するか検討したいと思います。

 

まとめ

私の近況は相場全体の過熱感があると見てメインポジションをそこそこ利益確定しています。

また、再投資で本命のポジションの銘柄を買うより「忍耐」や「待つ」を心掛けています。

そのため、購入しているのは得た利益の範囲でフルハシEPO(9221)のようなかなりの「高配当」銘柄です。

要するに、購入後に下落しても基本「ほったらかし」のインカムゲイン銘柄です。

利回り6%以上のインカムの見込みがあれば、今の地合いでも、自分の設定した現金比率を保つ範囲での購入もありと思っています。

そこで、2025年11月17日の場中にフルハシEPO(9221)を1,264円で200株を購入しました。

フルハシEPO(9221)は、地味な印象もありますが堅実なビジネスモデルの企業だと思います。

バイオマス発電所の外部環境という課題もありますが。

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